大熊庸生先生のお話

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大熊庸生先生が作られた弦楽アンサンブルのメソッドの本 より

 大熊先生のバイオリンの師である ウィリアム氏は、常々「人間は、良い趣味をもたなければいけない。」と語っておられたということです。その後、庸生先生は、奥様であられた 町田コダーイ合唱団の創設者、故大熊進子先生の影響もあって、ハンガリーのコダーイの音楽教育に関心を持ち始め、さらに、日大芸術学部で「土の匂いのする日本の民族音楽を」という考え方や、町田嘉章先生などとの出会いもあり、コダーイの考え方を取り入れたバイオリン教育を始められたのだそうです。

  先生は、独自のバイオンリン教育、アンサンブル教育の教本を作られ、日本の民謡やわらべうたを使った教材も多数あります。また、フィンランドの弦楽器教育で有名なゲーラ=シルバイ先生とも交流があったそうです。

  先生は、「わらべうたは、大きな土壌である。」と語られます。認知能力ばかりを育てる教育の多い中、非認知能力(感じることでしか教えられないこと)を育てるわらべうたは貴重です。漢字をいくら教えても良い文章の書ける人間になるとは限らない。実社会においても、人間関係を作る力などはみな非認知能力。町田の音楽教育で育った子どもたちは、「人に親切にはするけれどもおせっかいはしない。」など、程よい人間関係ができる、というのが先生の自慢。わらべうたは子育てにおいても大切。目と目で子どものことがよくわかる わらべうたの楽しさが感じられたら、孤独に落ちいるようなお母さんもいなくなるのではないか。

  さらに、先生にお願いしたところ、今年の秋頃、「弦楽アンサンブル」の公開レッスンと先生のお話を聞く会を開いていただけることになりました。

 詳しいことが決まり次第、皆さんにお知らせします。是非おたのしみに!                                                                           

                                   (事務局)

 

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