去る 1月21日(土)、名古屋市にある「布池文化センター子ども音楽教室」にお邪魔して来ました。 布池文化センターは、語学・趣味・教養・音楽など多様な講座を持つ文化施設ですが、その中の「こども音楽教室」は 1985年頃から、コダーイの理念に基づいた質の高い音楽教育が行われています。
今回は、《まめっちょクラス》《一年目クラス》《四年目クラス》《高校生(コンコルディア)クラス》の様子を見学させていただきました。《まめっちょ(幼児)クラス》は、絵本や指人形などを使ってわらべうたや音楽の快さ・楽しさを身体で感じることから始めていました。
「上から下から大風こい〜♪」
このように、幼児期に大切なことは、知識を頭に詰め込むことではなく、豊かな感受性を育むことなのですね。
《一年目(年少・年長)クラス》では、2種類のお人形さんを使って音の高い低いを聞き分けるような巧みな活動も取り入れられていました。
音楽の感覚化の後に必要なのは、楽譜を見て歌い、聴いたものを書く能力です。 4年目の「こどもソルフェージュクラス」では、いきなり楽譜をドイツ音名(GHHAGGなど…)で読み、それをリコーダーで吹き始めていたのでビックリ!…
歌の時は移動ド・ソルミゼーション(ドレミ…)で読んでも、器楽を演奏する時には絶対音名(A、B、C…)とはっきりと区別をして教えているのですね。
グループでじゅうぶんに遊んでから、音やリズムを感覚化します。
(以上、指導は小沢浩子先生)
高学年になると 次第に日本の歌からヨーロッパの歌へも世界を広げていくのだそうです。高校生のクラス(コンコルディア)では、ハンガリーの「音の世界」という教科書を使って、ウィーン古典派の和声法の特徴についての学習を進めていました。(指導 山口さゆり先生)
ソルフェージュで培った力は器楽演奏にも生かされます。
ロイエンタール(13世紀)の二声曲を初見で演奏するコンコルディアの高校生
オルフ楽器を使って「シュールベルグ」の演奏。
コチャール編曲の日本民謡やコダーイの合唱曲を アカペラのコーラスでも。 (指導 中野恭子先生)
今回、「布池音楽教室」のカリキュラムを特別見せて頂くことができましたが、やはり、このような素晴らしい音楽教育が実現できるのも、そのバックボーンに コダーイの理念に裏付けされた しっかりとした計画(プログラム)があるからなのですね。↓
子ども音楽教室の先生方、今回は取材にご協力頂き本当にありがとうございました。どうぞまたよろしくお願いいたします。^_^
最後に「コンコルディア」メンバーの、かなさん、すずりさん、しんや君に、音楽教室を続けていて良かったことは? と 一言インタビューしてみました。^_^
「掛留音(非和声音)とかトニックのことがわかり、色々な楽器も経験できるところです。」
「うちの他の家族は全員おんちなんですけれど私だけ音感がよくなりました。」
「もっとメンバーが増えてくれたらいいなと思います。」
このような音楽教育を是非是非もっと広げて行かなければいけませんね。^_^ (編集部)
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