第一回 段階的ソルフェージュ課題作成委員会(活動報告)

   去る5月13日、日本で初めての‥コダーイメソッドによる【段階的ソルフェージュ基準、及び課題作成委員会】が開催されました。その話し合い内容をご報告します。 

(※この会の発足主旨をご覧になりたい方は、👉こちらをどうぞ)

[第一回目 検討委員会 報告]

【日時】‥2018年5月13日(日)12時半〜2時 【場所】…中野ピッツァリア【出席者】…8名(別記)

 

……【話し合い内容】……  ① 【まず この会の主旨を確認しました。】●各学年のソルフェージュの『到達水準表』を完成させる。●その基準を達成するために必要な、よリ具体的で楽しい活動課題をたくさん収集し「資料集」を完成させる。
●そのことによって、現場の教師たちが、常により適切かつ明確な目標を持ち、安心してコダーイメソッドの実践ができることに役立ててもらう。

【その他、この会の方針 】 ●毎月一回、必ずこの会合を開く。(ただし、8月は除く。)●日本コダーイ協会にも連携・協力を呼びかけていく。


      ②【今年の計画を確認しました】   

(※今年度は小学校一年生、二年生にスポットを当てて、その水準と課題を明らかにする。)
↓
【5月13日】清潔な歌い方と聴感のための課題【6月10日】内的聴感を育てるための課題 【7月】ソルミゼーションの力の育て方 【9月】リズムの指導段階 【10月】多声と和声 【11月】即興と形式感 【12月】読み書きの指導 【1月】課題の組み合わせ方 【2月】ソルフェージュ体験会準備

 ③《小学校一年生の到達基準表》の検討をしました。👇

   《小学校一年生の到達基準(案)》‥

       【歌い方】
⚫︎自立して音の高さ・テンポを保って歌える(遊べる)わらべうたが8曲以上ある。
⚫︎同、唱えたり、リズム叩きしたり、リズム唱できる歌が5曲以上ある。
⚫︎ヒントや連想から、わらべうたを思い起こすことができる。
⚫︎新しいわらべうたを聞いて覚えることができる。
⚫︎他の人が歌った《替え歌》《ふしのうたい変え》を聞いてすぐに正確に再現できる。
⚫︎知っている歌を、安定した声で《大きな声》《小さな声》で歌うことができる。

       【内的聴感】
⚫︎ハミングで歌われたメロディーを聞いて、何のわらべうたか当てることができる。
⚫︎知っている歌を言葉なし《ハミングやラララなど‥》で歌うことができる。

     【ソルミゼーション】
      《ミ-レ-ド-ラ、》
⚫︎ハンドサインで表わすことができる。
⚫︎ハミングで歌われたモチーフを聞いて、すぐにソルミゼーションで歌い返せる。
⚫︎レター譜を読んで歌うことができる。
⚫︎知っている歌の五線譜を見てソルミゼーションで歌うことができる。
⚫︎楽譜を見ずに、よく知っているわらべうたをソルミゼーションで歌うことがでる。
⚫︎玉置き盤に、知っている歌のモチーフを正しい順番に並べて置くことができる。

         【リズム】
⚫︎リズムだけを聞き、すぐに何の歌か当てることができる。
⚫︎知っている歌のリズムだけを叩くことができる。
⚫︎簡単なリズムパターンを聞いてすぐに叩き返すことができる。(2〜4小節)
⚫︎リズムカードを見て、すぐにそのリズムを正確に叩くことができる。
⚫︎知っている歌の楽譜を見てリズムの名前で歌うことができる。(リズム唱)
⚫︎知っている歌を、楽譜を見ずにリズム唱することができる。
⚫︎2拍子の曲の楽譜に小節線を書き込むことができる。

         【多声】
⚫︎歌いながら、簡単なリズムオスティナートを叩くことができる。
⚫︎簡単なリズム伴奏を付けて歌うことができる。(二人組で)(一人でも)

         【即興と形】
⚫︎教師のヒントから、簡単なリズムを作ることができる。
⚫︎教師のヒントから、簡単なメロディーを作ることができる

 ⇧この案を土台にして、より細かなチェック項目(評価基準)を作成し、それを表にしていきます。…という予定なのですが…、ただ、それがあまりにも細かくなり過ぎると、かえって現場の先生方が窮屈に感じてしまうのではないか?…という心配も出てきました。そこら辺をどの程度精査したものにしていくか?次回以降話し合っていきます。

…とりあえず今日は、最初の頃⇒[清潔な歌い方と聴感]を育てるためには 一体どのような課題があるか?…どのような活動をさせていったら効果的なのか?…ということについて皆さんで その〝具体例〟を徹底的に出していこうと思います。

   ※ただし今日は、ソルミゼーションをまだ知らない段階でも出来る活動に絞って検討していただきたいと思います。ので、

  したがって、子どもたちの[歌い方]は、次の5種類になります。👇

●歌詞唱(⇒言葉で歌う)●大小唱(⇒大きい声小さい声で歌う)●高低唱(調性を変えて歌う)●サイレント唱(⇒内的に歌う)●ハミング唱(⇒言葉なし歌)

…そして、さらに[活動形態]としては、次の6種類が考えられます。👇

●先生(や友だち)の歌を聞く●歌当てをする●みんなで(or個人で)全曲歌う●交互に歌う(先生と)(みんなと)等●チェンジ唱(途中で歌い方を変える)●エコー唱(歌い返す){※その他、多声的な歌い方や即興的な活動については今回はひとまず除いて考えることとします。}

  以上の[歌い方]及び[活動形態]を組み合わせてゆけば、理論的には{5×6}で、30通りの活動が考えられる訳です。(…が実際には、子どもたちにとってはあまり意味が無かったり省略できる活動もありますので、これよりも少なくなると思います。)

…今から10分ぐらい差し上げますので、この中からどれかの組み合わせを選び、皆さんで協力して、その[具体的な活動例]をできるだけたくさんカードに書き出していってください。

{留意すること}👇●具体的に[何の歌で?][どのような手順で?][どのような言葉掛けで?]活動させるのか?…できれば分かりやすい挿絵もあると助かります。

⬇︎

《具体的活動例》

(つづく)

      次回実行委員会は👇                 6月10日(日) 12時30分〜
中野ピッツァリア(中野駅徒歩3分)で行われます!

(※ご参加いただける方、またご意見などは、わらコネット事務局まで!)(^^)/~~

※尚、今回の話し合いに先立って、羽仁協子先生の文章を読み合わせることにより、

 〝コダーイシステムとは何か?〟

〝清潔に歌うとは何か?〟

 

 ということについて勉強しました。その文章をご覧になりたい方は、👉こちらまで。

 

 

 

お問い合わせは、

わらコネット事務局まで!

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